LOADED DERVISH SAMA ローデッド ダービッシュ サマ
ローデッド ダービッシュ サマの一覧です。
The Dervish Sama / ザ・ダービッシュ・サマ
Inspiration/発想
それまでの殆どのデッキが「樫・オーク」を材にした物だった。2007年6月にオリジナルのDervish/ダービッシュがリリースされた以降、ローデッドの全てのデッキにバンブー(竹)を使うようになり、デッキの柔軟性が増しただけでなく、強度も上がりました。
2007年のリリース以降、ダービッシュは様々な改良を受け、常に進化してきましたが、この辺りで大規模なモデルチェンジが必要だと認識した我々は、それ迄に学んだTan Tienなどに見られるコンパウンドの技術からワン・ステップ上を目指すべくDarvish Samaの開発に着手したのです。
Name & Graphics/名前とグラフィックス
個人の霊魂をアクティブな瞑想により解き放つと言われるSufi(サフィ/イスラム教神秘主義のセレモニー/踊り)。Sama/サマは脳裏をよぎる様々な誘惑を断ち切り、成熟した精神を作る事により、皆を愛し、皆の為に生きる事を学ぶとされています。
今回のボードのグラフィックスに関しては、Sufiを踊る信者をモチーフにしたものを論理的に仕上げたものであり、アート・ワークはNana Studio/ナナ・スタジオのDiana Gracida/ダイアナ・グラシーダによるものである。
Specs/スペックス
Length : 長さ 42.8インチ=109センチメートル
Width : 幅: 9インチ= 22.9センチメートル
Wheelbase : ウィールベース 31.5インチ=80センチメートル
Weight : 重量(デッキのみ)3.0ポンド~3.6ポンド=1.4キロ~1.6キロ
Weight : 重量(ボード全て)7.0ポンド~7.6ポンド=3.1キロ~3.4キロ
Width(デッキ幅)
ダービッシュ・サマを完成させる行程で沢山のプロトタイプが制作されました。デッキの幅、デッキのデザイン、様々なテストを経て、今回ダービッシュ・サマのデッキ幅を9インチ(旧ダービッシュは8.5インチでネック部分のデザインも異なる)にする事を決めたのです。幅を増やす事でバランス、乗り心地、エッジ・コントロール、そしてデッキの反応もアップしました。
Concave/コンケイブ
ダービッシュ・サマのコンケイブ(デッキの横から横への湾曲)は、今回デッキ幅が増した事によりこれまでのダービッシュより増えました。これによりカーブ、又はスライディング時にデッキのコントロールを上げる事に成功しました。
Nose & Tail Kicks/ノーズとテール・キック
日々向上するフリースタイルに対応すべく、ダービッシュ・サマのノーズとキック・テールにも改善が成されました。ネックの幅を増やす事で、耐久性とデッキの全てに均等な柔軟性が生まれ、ポンピング、足のロック(lock)感がアップ。又、キック部分のみファイバーグラスのレイヤー(層)が追加されており、これにより硬度と耐久性を上げています。
Griptape/グリップ・テープ
シンメトリックに張られた6枚のグリップテープはその機能性もそうですが、エレガント(優雅)なルックスも視野に入れての事。フリー・スタイルでのコントロール性を上げる為にキック部分には目の荒いグリップ・テープを使用し、真ん中の4つに関してはグリップ力をもっとマイルドにした物を装備しています。
Camber/キャンバー(デッキの前から後ろへの湾曲)
しっかりカービング(曲がる事)が出来る事を前提に開発されたダービッシュ・サマ。プラット・ホームのキャンバー(湾曲)は重さや重力に瞬時に対応。コーナリングでの反応、そしてコーナーを出る時にすばやく元に戻る柔軟性を堪能してください。
Flex/柔軟性
新しくモディファイ(改良)されたデッキ幅、コンケイブ、デッキの厚さなどにより、ダービッシュに新しい乗り心地が生まれました。デッキの持つ柔軟性はデッキ全般に均等に行き渡り。タイトでよりコントロールしやすい物になりました。
今回ダービッシュ・サマの制作にあたり、いろんなデータを収集したのですが、その中で、体重の軽い(140ポンド以下/63キロ以下)ライダーには、一番柔軟性の高いダービッシュ(flex2)ですら、柔軟性が足りない事がトピックとして上がり、今回は三段階に分けた柔軟性を提供する事にしました。これにより体重の軽いライダー達にもダービッシュの特性を満喫出来る事と信じております。
Flex 1 : 170ポンド~250ポンド/75キロ~114キロ以上
Flex 2 : 100ポンド~185ポンド/45キロ~84キロ以上
Flex 3 : 75ポンド~150ポンド/35キロ~68キロ以上
柔軟性が増すにつれ、低速時でのコーナー・コントロールが増し、スライディグもやりやすくなります。しかし、柔軟性が高い事により、高速時ので安定感は減少。柔軟性が無くなる程(flex1)、高速時での走行向きですが、街乗りでのクルーズ感はあまり味わえません。
Construction/制作行程
垂直にラミネートされた竹をコア(中心部)に三層のファーバーグラスと竹の張り板で挟んだデッキは与えられたコンケイブとキャンバーによりレスポンスの速い、ライブ感、エネルギー感ある乗り心地が生まれました。
テール部分とキック部分もファイバーグラスで増強され、ハードなライディングにも耐えうる強度を持ち合わせております。
Setups/セッティング
ローデッドでは180mm(18センチ)もしくは10インチのトラック(Paris Bear Gullwing Chargerなど)をレコメンドします。
ダービッシュ・サマは75mmのホイルでも干渉しませんが、スピードとトラクション(牽引力)のロスを防ぐ為には幅のあるレース・スタイルのホイルのほうがベター。70mm~75mmのフリーライド用ホイルではドリフトが若干楽になると同時に、程よくバランスの取れた乗り心地を体験出来ます。アグレッシブなフリーライドを行うライダーは小さめの70mmホイルを好まれるかもしれません。
Design Process and Overview / デザイン過程
度重なる議論と、アナログ、デジタルなど、使える様々なテクニックを駆使したデザインチームは今回ユニークなチャレンジを余儀なくされました。それは今迄のダービッシュの性能を下げず、いかに多芸にするかです。柔軟性、強度、パフォーマンスと様々なカテゴリーを見直した結果、エッジ部分のコントロールを上げ、レスポンスにもっとライブ感を。コンケイブとキャンバーを再調整する事によりフレックスレンジ(柔軟幅)もアップ。ダービッシュ・サマはデジタル技術とオールド・スクールなアナログ技術、全てを駆使して作られました。
我々はダービッシュ・サマの精錬に自身を持つと同時に、完成行程で(プロトタイプの制作方法、テスト方法、スタッフ間のコミュニケーションなど)色んな事を学び、これらは今後の商品開発にも必ずプラスになるものであります。ダービッシュ・サマが皆様に楽しんで頂ける事を願います。
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