ガリッツ・スケートパーク・イスラエル・エクストリーム
ガリッツ・スケートパーク・イスラエル
暑く、乾いた気候のイスラエルだが、以外にプールの数はとても少ない。僅かに存在するプールは何故か四角い形をしており、スケートボードをするには適していない。その為、これ迄イスラエルのスケーター達はベニヤで作った自作のランプや、一部の郊外の公園を有料で借りる、又は4時間飛行機に乗り、ヨーロッパまで行くしかなかった。
建築家アイザック・ヘールとズビカ・カノニッチ、共にスケーターでは無いが、スケーターにより公園が荒らされ、頭を痛めるテル・アヴィス市に新しいスケートパーク建設を提案し、この度イスラエルのテレ・アヴィスという新地に「ガリッツ・スケートパーク」がオープンした。
6フィート(約180センチ)、10フィート約(3メートル)の深さのL字型のボウルを初め、様々なバンク、クオーター・パイプやレール、ステア(階段)などが存在するこのパークのオープニング・セレモニーではテル・アヴィス市長のロン・ハルダイ氏がテープカットを行い、プロスケーター「ジョシュ・エヴィン」「ディン・ブラメット」を初め、世界中から200名以上のスケーターが訪れ、最終的には総勢500人以上の人がこのオープニングイベントに集まった。
オープニングセレモニーのハイライトはAC/DCやラモーズの曲が爆音で流れる中、「ジョシュ・エヴィン」のデモンストレーション・ライドでクォーター・パイプから8フィート(約2.5メートル)のワイドロールを超えるフロントサイドエアーを決めたり、地元イスラエルのプロスケーター「アヴィ・ルジア」も派手なパフォーマンスで観客を魅了した。オープニング・セレモノーは朝迄続き、40名のスケーターが明朝迄完成したばかりのスケートパークを堪能した。
「ガリッツ・スケートボードパーク」の人気はオープニングの日から相変わらずの人気で、現在でも連日100~150人のスケーターがパークを訪れており、雨の日ですらスケーターを見かける事が出来る。
完成目前に設計士が辞退すると言うハプニングも有り、一時は完成が危ぶまれだが、SKATERS-FORPUBLICSKATEPARKS.COMと「マーク(モンク)ハバード」などの助けを経て完成したこのガリッツ・スケートボードパークには最近では更にワイドなボード、もっと大きなウィールを装備したスケボーに乗るスケーターも見かけるように成った。
このパークでは他のスケーターとの交流が出来たり、他のスケーターのライン取りを参考に出来る為、スケーターに取っては待ちに待った聖地の誕生である。今後イスラエルのスケートボード人気には益々拍車がかかるだろう。
concrete wave Vol-6 No4 2008 (コンクリートウェーブ)洋書 スケートボード雑誌